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坂爪 聖康(サカヅメ タダヤス)
大学卒業後、大手文具メーカー入社。量販店向けの営業を17年担当したのち、アメリカ・香港・ポーランドに駐在。その間、貿易部署にて在庫管理・物流業務に従事。
62歳で同社を定年退職後、2017年株式会社シーオーメディカル顧問に就任。アンジェリール部門にて資材、発注管理に携わる。
株式会社シーオーメディカル
化粧品、サプリメント、アパレルの製造・販売からWEBコンサルティングや人材紹介など多岐に渡る事業を展開。
前職では、定年後の再雇用時に給与が大幅に下がってしまうことを避けるために、再雇用の意志がある人は事前に会社へ申請をして、定年前の数年間の給与を減少させ、再雇用後の給与に定年前の減少分を上乗して支給される仕組みがありました。
私は定年前のその当時、一番下の子供が大学に通っていたのでこのタイミングで給与を削減されるのは厳しいということもあり、再雇用の申し出をしていませんでした。とはいっても、どこか別の場所で働こうという意志は元々ありました。
定年退職してから2ヶ月ほど経った時に、大学生の娘がシーオーメディカルでインターンをしていたこともあり、会社の勢いや社長の瀬出井さんの経歴に興味をもったことをきっかけに面接の機会をいただき入社の運びとなりました。
定年までの3年間はポーランドに駐在していました。退職後は日本に戻ってきたばかりで少し休みたい気持ちもあったので、半年は様子を見るつもりで、半年後の再就職に向けて3ヶ月目頃から動き出そうと思っていました。
そんな中で、シーオーメディカルでインターンをしていた娘が社長の瀬出井さんと話す機会が多かったようで、会社や社長のことを私に色々と話してくれました。
私はベンチャー企業について詳しく知りませんでしたが、会社のことや社長の経歴を少し調べたら、とても若い社長で経歴も変わっていて、会社にも勢いがあることに興味を持ちました。
そこで娘に「在庫管理や発注業務はどのような人が担当しているのか」「ベンチャー企業だけど年配の方はいるのか」そして「週3日程度勤務する条件で働くことができないか」を会社に聞いてもらうようお願いをしました。
それがきっかけで社長の瀬出井さんとの面接をすることになり、62歳の時、前職を退職してから2ヶ月のタイミングでシーオーメディカルへ入社することになりました。
転職して良かったことは、私の希望通り、週3日の働き方を提供してくださっていることですね。
自分の時間を大切にしたり、趣味をエンジョイしながら働くことができています。
これまでとは業種が違うので、覚えることの多さに最初は少し戸惑いはいましたが、在庫管理や発注業務は業種が違ってもある程度見ることができたので少しでも役に立てればという思いで働いています。
入社前に気になる部分はありませんでしたが、顧問というポジションでの入社だったので何をやったらいいのかと迷うところはありました。
就任当時は、商品企画や発注・在庫管理業務を担当していました。
大変な点は、シニアのポジションとして自分の立場を弁えなくてはいけない部分でしょうか。
これまでは責任者をしていたので、自分で決断をして部下に指示を出していれば良かったのですが、再就職の場合は顧問というポジションということもあり、部下がいるわけではありません。
むしろ、皆さんに仕事を教えてもらう部分が多いので、そういったことを弁えた上で、自分の出来る範囲でサポートすることに徹しています。
このような切り替えは他のシニアの方も戸惑う部分ではあると思いますが、そこを意識しないと上手くいかない側面もありますので私は大切にしています。
私個人としては今与えていただいているお仕事を一生懸命こなすことですかね。
会社としては在庫問題を解消することでしょうか。
一昨年のアパレル商品の好調な売れ行きによって大量に追加発注をしたのち、昨年売上が大幅にダウンしたことで在庫過多になり、経営的にも非常に問題になりました。
今年は在庫を押さえて売上げも徐々に回復基調にあるので、来年度は在庫が適正に戻ってくる見込みです。
今順調な化粧品だけでなく、アパレル関係も売上や利益が戻ってくれば、会社全体として飛躍的に V字回復が見込めます。その中で、在庫を含めた発注部分を適正にすれば、資金問題も正常に戻せるという流れなので、それをスムーズに行っていきたいなと思っています。
顧問という立場上、売上や利益に対しての責任の部分でどれだけコミットするか難しい部分ではありますが、自分の担当している仕事の中で見つけた目標に対してアクションを重ね改善していくことが大切だと考えています。
皆さんご存知の通り、今の日本人は平均寿命や健康寿命が延びていますよね。それによって年金受給の年齢も遅くなってきています。
政府としても、やはりシニア世代にもう少し働いてもらいたいということで、今後、定年が65歳、再雇用が70歳まで引き延ばされる段階に来ていると思います。
そして昔の60歳と今の60歳では元気さの度合いが全然違いますよね。ここ50年で20歳ぐらいは若返っているのではないかと個人的に体感しています。
今後の日本では深刻な人手不足や少子化問題もあるので、企業や官公庁による従来の定年や再雇用の見直し、元気なシニア世代を活用できる仕組みなどの再構築が求められてくると思います。
これから定年を迎える50代の方にお伝えしたいのは、「定年になってから老後のことを考える」では遅いということです。
定年前に役職定年ができて、再雇用で給与が下がる仕組みもここ10年ぐらいで極端に変わりました。
「お金、健康、友達の3つがあるとしっかりした幸せな老後を送れる」そういう風によく言われますが、これは定年になったからといって簡単にできるものではありません。その前からそうした財産を自分なりにしっかり管理していくことが大切だと思います。
特に健康はこれまでの積み重ねで大きく変わってきますので、遅くとも50代から取り組まないと老後がかなり厳しくなってくると感じています。これらの積み重ねを上手に行った人は幸せな老後を送ることができるのではないでしょうか。